チュウヒ/Circus spilonotus/Eastern Marsh Harrier/Восточный болотный лунь

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木曾岬干拓地の更地化工事とチュウヒ
チュウヒ (学)Circus spilonotus (英)Eastern Marsh Harrier (露)Восточный болотный лунь 絶滅危惧U類(VU)

撮影日:2010年01月30日 15時39分  撮影場所:三重県木曽岬町の木曾岬干拓地(きそさきかんたくち)

機材:Nikkor VR500mmF4G + TC-20EU Nikon D300
撮影データ:1/1600sec F8 ISO640 f=1000mm (1500mm)

 木曽川の河口に造成された木曾岬干拓地。旧農林省が農地創出を掲げて海面を堤防で囲み埋め立てたが、三重・愛知両県や市町村の間で境界争いもあり未利用のまま時間が経過した。時代が変わり農地としての需要も望めず放置されてきた。その間に干拓地は葦(ヨシ)に覆われタカ類をはじめとする野鳥の大生息地になっていた。特に繁殖に広大な葦原が必要なチュウヒにとっては国内で数少ない好適地であった。チュウヒの巣は葦(ヨシ)の上に地面から浮いた状態で作られる。野鳥天国と化した葦原を農地にもできず、しかたなく運動広場にでもしようかと工事が始まった。現地を訪れるまでは伊勢湾岸自動車道の北側部分だけの工事と思っていたが、すでに干拓地の主要部である南側の中央でも大規模な工事が進行していた。葦原を踏み潰し土砂を搬入して地盤のかさ上げが行われていた。